これは雑談記事です!
<今日の雑談>
先日紹介した『ヒルビリー・エレジー』は、まちがいなく面白い本だったし、著者が自分の達成の背後に多くの人の助けがあったことを感謝していたことは、人目につかない奇跡を体験した人の素直な気持ちの表れだろうと思います。
著者であるJ.D.ヴァンスは、昨年アメリカの上院議員になっていたのですね。
上院議員と言えば、アメリカにたった100人しかいない、サスペンス映画なんかではよく悪の黒幕を割り当てられている、権力者の象徴です。
全米各州から2名ずつ選出されるその上院議員に昨年選出されていたらしい。
彼の生まれ故郷であり、本の中で何度も言及されている街ミドルタウンがある、オハイオ州選出の上院議員です。
無知をさらして恥ずかしいのですが、先月トランプが副大統領候補に指名したヴァンスは、同一人物だったのですね。
民主党の候補者カマラ・ハリスに注意を奪われていて、トランプが選んだ副大統領にはまったく目を向けていませんでした。
で、なかなかに残念な感じになっていることを知りました。
ヴァンスは著書で、ヒルビリーの現状を個人レベルでどのように変えていけば良いのかについて熱く語っていたのですが、上院議員になった後はトランプのクローンと呼ばれるほど露骨なトランプ支持者(「忠実な子分」と池田信夫ブログでは紹介されていた)になっていて、(生物学的な)子のいない人びと(ハリスもその一人だ)を攻撃するような選挙戦術をとっているらしい。
ねえJD、アメリカ以外の国や地域に生まれ育って、翻訳で君の本を読んで感動した人だってたくさんいるんだよ。
本の中で君が、知り合いのエリートが世間話の最中に「confabulate」という動詞を使ったことを軽蔑してたのは共感するよ(そんな単語知らないし)。
でも、ハリスのことを「子なしの猫好きおばさん」なんてからかって、それを「皮肉だ」と弁明するのはちょっとカッコ悪い。
その表現が地元のお友達を喜ばせるのを知ってるからかな。
ボクはヒルビリーとイェール大ロースクールの両方を(ついでに海兵隊も)知っている心優しい南部男に希望を見たのですよ。
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