(今日はノートレ日)
【今日のノート:宇宙は一夜にして出来上がったわけではありません。】
1日トレードを休んでみて,読みかけでなかなか進んでいなかった本をすごい勢いで斜め読み終わりしたり,読んだ本の中で紹介されていたフィメールラップを聴いたり,アニメを観たり,電子書籍でブックマークやハイライトしてた文章を読み返したりして過ごした。
そうそう,朝はちゃんと8時からマケスピⅡを起動して,寄り付きから1時間のゴールデンタイムに,普段はまったく見ることがない銘柄の板を眺めて画面録画もした。
ユニクロとかレーザーテックみたいな超大型株や,いま注目度最高レベルの5千円銘柄とか,100円以下で何千万株も出来高があるような銘柄とかを,特に何かを考えるでもなく眺めた。
(幸い「トレードをがまんできなくなってつい…」みたいなことにはならなかった)
でも今日のメインの活動は,超スケールの大きい話を栄養ドリンクみたいにごくごく飲むことでした。
多田将という素粒子物理学者の『宇宙の始まり』は,タイトル通り超スケールの大きい学問の話で(一般向けの講演を書き下ろしたものだからむずかしくない),今日の記事のタイトルはこの本から借りました。
宇宙は一夜にして出来上がったわけではありません。最初にあった最も単純で基本的な階層の粒子,即ち素粒子を組み上げて,地道に作り上げていったものです。クォークを組み上げて原子核を作り,原子核を組み上げて原子を作り,原子を組み上げて分子を作り…,星を組み上げて恒星系を作り,恒星系を組み上げて銀河を作り…そうやって現在の宇宙は出来上がったのです。
もういきなりこのスケールなので,部屋の掃除をするのも後回しになっちゃいます(やりたくないだけだけど)。
この著者はノーベル賞級の研究をしている人らしいのですが,「宇宙人は確率的には必ずいます」と言ってました。でも宇宙はあまりにも広くて,光の速さでメッセージを届けたとしても何万年もかかるから,メッセージが届いたときには発信者たちが死に絶えてるかもしれないと。なるほど!
そしてようやく読み終えた『イーロン・マスク』。
マスクもやっぱり宇宙規模で物事を発想している人だから,ボクの日頃の小さく凝り固まった頭をグイグイ引き延ばしてくれました。
課題を解決していくだけの人生などつまらない。彼はそう感じていた。大いなる夢を追うことも必要だ,と。
「それがあればこそ,朝,起きられるというものです」
この本を読む限り,マスクは「起きる」ことよりも「早く寝ろ」と言いたくなる人なんだけどね。自然状態ですごい量の脳内麻薬が出てるんだろうなって思った。
本当に画期的な出来事など,これまでほんのいくつかしかありません。単細胞生物の誕生,多細胞生物の誕生,植物と動物の分岐,海から地上への進出,哺乳類の誕生,意識の誕生くらいでしょうか。
このレベルじゃないと「画期的だ」と思わないんだから,そりゃあ人類を火星に住まわせようとか考えるだろうな。さっきの素粒子物理学者の視点と似てますよね。
そしてユリイカ2023年5月号の『<フィメールラップ>の現在』。
ザ・男社会って感じのラップの世界で,ようやく少しずつ女性ラッパーがまともに評価されつつあるっていう特集号だった。
この本で名前を知ったいくつかのラッパーの曲を聴いてみたけど,ライムベリーとか(もうずいぶん前に解散してるけど)よかったです。
コロナが未知の感染症で外出できなかった時期に,ZOOMGALSを結成したValkneeのギャル視点のラップもおもしろいなと思いました。
それと意外にも日本と韓国はアイドル文化とラップ文化が接近してて,ゴリゴリのギャングスタラップとは違う「かわいいけど攻撃的」って感じが新鮮だった。
(偶然にも2日前にBADHOPの解散ライブが東京ドームで行われましたね)
アイドルの重盛さと美はラップ上手だっていうのも初めて知りました。
なんかちょっと今日は1つの記事にいろいろ詰め込み過ぎてますけど,最後は小説『ビューティフルからビューティフルへ』(日比野コレコ)。
歌人の穂村弘が帯に「重力をものともしない文体をもっている」と書いているけど,たしかに低階層で絶望まみれな環境で生きてる高校生たちの一人称視点で,乾燥しきった世界を走り抜けてく感じが刺さりました。
表紙のWatabokuのイラストもいい感じ。
というわけで,最後はこの小説の言葉を引用しておしまいにします。
希望は人間の骨だ。
明日からまた,ちょっとスロー気味にがんばるぞー。
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