今日のトレードは,損失額のワースト記録を更新,それどころか2位に4倍くらいの差をつけてダントツのワースト1だったんです。
手じまいしてからずっと,何とも言えない不可解な感じがぬぐえなくて,それをどうにかしたいからもう少し今日のトレードの経験を細かくたどってみることにしました。
一番不可解なのは,ボクが手じまいするまでの間,損失に対して無感覚になっていたというか,焦りや恐怖を感じていなかったことです。
いままで経験したことがなかった大負けをしたのに。
今日は寄り付きから最初の8分間で,1日の利益としては十分な金額の利益が出てました。
あまりにもするすると勝てたから,もうちょっとトレードしたいと思ってつづけたんです。
最初の大きな損失は,その次にやったトレードでした。
利益を出したのと同じ銘柄で200株買ったのですが,買った時が今日の最高値でした。
つまり,今日はそれ以上持っていてももう上がらないというところで買いました。
「高値づかみ」と言いますが,下手な人や初心者(つまりボク)にはめずらしいことではないので,すぐに損切りすれば全然問題なかったはずです。
ここが1回目の分岐点でした。ボクは損切りを先送りしました。
このあと1分間で40円くらい下落しているので,おそらくボクは,最初の8分間で得た利益がこれでなくなってしまうと思ったはずです。
つまり1日の利益として不満のない額をせっかく稼いだのに,たった1分でなくなってしまうことに抵抗があったのでしょう。
ここから損切りするまでの20分くらいの間に,ボクは5回もナンピンしています。
ナンピン禁止がマイルールなのに,なぜこうも簡単に破ってしまったのか。
たぶんですが,前場が始まってまだ10分しかたっておらず,この銘柄はまだまだ動くし勝機があると思い込んだのだと思います。
実際9:12~9:15にかけて70円以上,株価は上昇しています。
ここが2回目の分岐点でした。ボクはまたしても損切りを先送りしました。
そして10:35,明確な理由もなく突如損切りしています。
ここまでですでに大きな損失になっていますが,突如損切りした理由は,ほかに動いている銘柄があったからでしょう。
ボクは別の銘柄へ移動し,そこから13:05までに損失額の65%くらいを取り戻しています。
ここが3回目の分岐点でした。ここで手じまいしていれば,損失額ワースト1にならずにトレードを終えることができていました。
このあたりでどうやら,ボクはリスクを制御することができなくなっていたようです。
焦りや余力が減ることへの恐れはまったく感じておらず,せいぜい「あ~ぁ」という程度の感覚しか持っていませんでした。
そして次にボクがトレードを始めた銘柄は,今月上場したばかりのIPO銘柄でした。
初心者が負けているときに選ぶ銘柄としては,かなりリスクが高い銘柄だったと思います。
このときのボクは,とにかく値動きの激しい,ギャンブル性の高い銘柄を求めていたようです。
ここが4回目の分岐点でした。この(ボクにとっては)ギャンブル性の高い銘柄を,1000株でトレードしていました。
負けを取り戻したいとかではなく,千円や2千円の損得では何も感じなくなっていて,いつもなら恐れをなすような板の動きを快感に思っていたような気さえします。
こうして13:07から30分間ほどの間に,前場の大きな負けと同じくらいの損失を出してしまい,取り戻した65%を全部吐き出した上に負けを重ねてしまいました。
そこからさらに負けを増やして,ようやく正気に戻ったのは14:10だったようです。
こうして今日のトレードをたどりなおしてみると,4回もの分岐点で悪い方ばかりを選んでしまったことがわかります。
悪い選択を続ける燃料になっていたのは,たぶん刺激です。
ちょっと病的で自分がこわいよー!
相場から退場する人って,こういうのを続けて行ってそうなるのかなぁ。
こういうことって,ほかの多くの初心者も経験しているんだろうか。
月並みな表現だけど,狐につままれたような一日でした。