これは雑談記事です！
＜今日の雑談＞
今日はセルシードとかENECHANGEが強かったなー。
このところ低位株の盛り上がりが続いてる気がするんだけど、どうしてだろう？
「喰われ」現象というのがVTuberたちに生じている、という話をネット記事で読みました。なんだろう、それ？と思って読んでみたら、なかなかに興味深い現象でした。
VTuberは、２次元や３次元のキャラクターを用いて動画配信を行っている人たちですが、視聴者が見ているのはヴァーチャルな存在なので、当然配信者本人ではないわけです。
ところが、動画配信を続けていくうちに、リアルな存在の配信者の人格が、ヴァーチャルな人格に「喰われ」てしまい、配信者が自分の存在の希薄化や矛盾に悩むことがあるようです。悩み方や症状を読むと、うつ状態に近い印象を受けました。
「このキャラは本当の自分じゃないのに、みんなから別人格を求められて辛い」という感じになってしまうらしく、多重人格障害の変種みたいなものでもあるのかなと思いました。
もともとVTuberは、日常の自分と異なるキャラをデザインすることで変身し、人気を獲得するものだと思うのですが、人気化するとそれを苦痛に感じてしまうことがあるのですね。
ボクはもともと人格というのを統一的なものとは思ってなくて、多かれ少なかれ、人は交流相手によって異なる自分を提示するものだと考えているのですが、「喰われ」てしまったVTuberの方たちが、「ホントの自分じゃない」という感覚に悩まされているのだとしたら、これはアイデンティティの障害だと言えそうです。アイドルがメンタルをやられる話も似たような悩みかもしれません。
興味深いのは、「喰われ」る人と、そうでない人がいることです。
おそらくキャラが立っているほど、配信者の日常の姿とのギャップが大きくなることが推測されます。
でもたぶん、ギャップが大きいほど「喰われ」るわけでもないんじゃないかとボクは思っています。
俳優には憑依型と技術型（後者は名称が定まっていないみたいですが、要するに非憑依型）があると言われます。憑依型は演じるたびに「喰われ」を引き起こしているはずですが、演技のプロは喰われてもダメージを回復する、あるいはダメージを受けないで済むように自分を訓練しているか、自然と受け流す能力が備わっているのでしょう。
そう考えると、VTuberが「喰われ」て辛い思いをするのは、アイデンティティの二重化（多重化）に慣れていないという、経験不足からくる通過儀礼みたいなものなのかなと思いました。
名前を忘れちゃったけど、もう亡くなった有名な女優さんが、その人は厳しい姑役で知られた人だったのですが、普段は気さくな人柄だったのに、息子さんから恋人を紹介されたときに、恋人の女性が最初ひどく怯えていたという話を笑い話にしていました。
きっと「喰われ」に悩むVTuberさんは、まじめな人なんだろうなと思います。
VRの世界が今後もっと浸透していけば、そういう悩みは一時的に増加した後、徐々に多重化が当たり前になって、普通のことになっていくような気がしました。
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