(今日はノートレ日)
勝った,負けたって言う?
「パルクールみたいなトレードをしたい」なんて,乙女チックなことをボクは考えているのですが,それというのも「勝った,負けた」っていう言い方がなんかかわいくないなと思っているからなんです(ふだんボクも使うけど)。
株式の売買は商いだから,いま風に言えばビジネスなんだけど,ビジネスで「勝った,負けた」って言う?
「儲けた,損した」ならわかるんですけどねー。
博打っぽいというか,ギャンブルっぽいというか(同じか),勝負事の世界にされちゃってるから,今日はデイトレを何に喩えられるかあれこれ考えてました。
でもいろいろ用事を済ませてたら(アニメの「ホリミヤ」を一気見したり,アニメの「鬼滅の刃ー竈門炭治郎 立志編」を再度一気見したり),ブログ書くのが遅くなっちゃった。
ギャンブル?
これはたぶん世間一般にそういうイメージが強いんじゃないかなと思ってます。
「資金50万円から億り人」なんていう話って,ノリとしては宝くじや競馬で一発あてた感があるし(ほんとはそうじゃないんだろうけど),空売り失敗で生活破綻とか聞くと「資産形成」の範囲に入ってくる感じがしない。
ギャンブル依存の治療で有名な病院のホームページには,ギャンブルがこう説明されています。
ギャンブルとは、あるものを賭けてより価値のあるものを手にいれる行為をいいます。 勝つか負けるかはほとんど偶然に支配されています。 日本では、競馬、競輪、競艇、オートレースなどの公営ギャンブルや、宝くじ、スポーツくじ、パチンコ、スロットの遊技などがギャンブルにあてはまるでしょう。
競馬や競輪,サッカーなどの競技が,スポーツでもありギャンブルでもあるのはおもしろいと思いました。
ただ,「勝つか負けるかはほとんど偶然に支配されています」っていうのは,日常のあらゆることに当てはまる気がして(またタレブの影響が…),そういう意味ならデイトレもギャンブルかもだけど,「じゃあほかのビジネスはそうじゃないの」っていうことについては,「ちがうよ」と言われてもいまいちピンとこない。
ゲーム?
Jumping Point!!のらいおんまるさんが「デイトレはゲーム」という表現を明確に使っていたと思います。
これもたぶんわりとよく見られる喩えかな。
"game"っていう単語の語源を「エティモンラインー英語語源辞典」で調べてみたら,
古英語のgamen「喜び、楽しみ;ゲーム、娯楽」から来ています。(中略)ルールに従って勝利や優越を競う「競技」という意味は約1200年頃に初めて見られます(陸上競技、チェス、バックギャモンに関して)。特に「狩猟、釣り、鷹狩り、鳥狩りのスポーツ」(1300年頃)
気づいた人も多いと思いますが,gameとgambleは頭の3文字が一緒でgameからの派生形の可能性もあるようです。gameの方が500~600年くらい先輩みたい。
この「ルールに従って優越を競う」のも,やっぱり日常の多くに当てはまるよなーと思います。
それとは別に,インターネットゲームっていう感じもありますね。
トレードしてる様子や機材は見た目まったく同じだし。
デイトレーダーという職人?職人芸?
「板読み」とか「チャート読み」っていう言い方には職人気質な感じがありますね。
最近は「スキル」っていう言葉がすっかり定着したけど,技能とか技術っていう日本語にちょっと高級な洋風ソースをかけたみたいで,実態としてはふわふわした言葉だなと感じます(「テクニック」があまり使われなくなった気もする)。
技能労働者っていうと建築と採掘,輸送なんかの現場仕事をする人を指すみたいだから,職人さんはこっちに近いのかなぁ。
デイトレの本や動画では「板読みテクニック」と言われてたりもするから,現代寄りの職人芸っていう認識があるのでしょうか。
心理戦?
「心理戦」っていう言い方も,ホントによく見かけます。
もちろん大砲とか機関銃を撃つ戦争や,戦国時代の「戦」にも喩えられるけど,物理的な攻撃をしないからか,「心理」っていう点が強調されてる感じ。
これはボクが初心者で下手だからかもしれないけど,誰かと戦ってる感じは全然しないんですよー(だからダメなのかなぁ)。
この言い方は上級者に多い印象だけど,ほかのトレーダーを心理的に操作してる実感があるんだろうか?
大口じゃない個人投資家にはそんなことできそうもないから,「いまほかのトレーダーはこう思ってるんだろう」という解釈能力とか共感能力のことを心理戦と言っているのかもしれません。
商人
さっき株式の売買は商いだと書いたし,事実商いをしているんだけど,デイトレーダーを商人に喩えてるのって見たことがない。
これは不思議で興味深い!と思いました。
デイトレードは「日計り取引」という商行為なのに,商人に喩える人がいないのは,当たり前すぎるからなんでしょうか。
それとも「商売」っていうと物の売り買いをするイメージだからかな?
アート
「アート」っていうとこれまたふわふわした言葉なんだけど,もともとは「人の手で作られるもの」という意味だったらしい。それが芸術や美術という狭い意味でつかわれるようになったのは17世紀頃からなんだそうな。
元の意味を考えると職人的だけど,デイトレを芸術に喩えるのは見たことがない。
「芸術的な損切り」とか「アーティスティックな利確」とか,言い方としてはおもしろいけど。
錬金術
「金」を「ゴールド」の意味で使うか「マネー」の意味で使うかで歴史もニュアンスもちがうけど,どっちかというとデイトレはマネーの方の錬金術に近いんだろうな。
なぜかちょっとインチキ臭いというか,あぶく銭を増やすみたいなイメージが一般にはある気がする(自己卑下しすぎ?)。
投資の世界に限定して考えても,これはしばしば不思議に思うのですが,長期投資は知的で上品だけど,デイトレは品がないというか野卑というか,とにかく劣等視されてる感じがして仕方がない(ボクがそう見られるのをまちがいとは断言できないんだけどね)。
超富裕層が資産を増やすのには適していないからなのかなぁ。
(デイトレしない人向けに解説すると,何百億も資産がある人は,資産規模に見合った投資をしようとすると1つの銘柄の注文を丸ごと買えちゃったりするからトレードにならないんですよ)
なんかあんまりいい喩えが見つからない
いろいろ考えてみたんだけど,あんまりいい喩えが見つからなかった。
スポーツ,芸術,学問,旅,釣り,ボクシング(スポーツか),格闘技,占い,確率計算・・・。
どれも一面をとらえてはいると思うけど,ピッタリはまる感じじゃないんだなぁ。
どうしてなんだろう?
それだけ複雑ってことにちがいないけど,それは人間のあらゆる活動に言えることだから,デイトレに限った話じゃない。
デイトレはデイトレってことなのかな(こんだけ長文を読ませといて!?)
まぁ,ボクの中では最初からパルクールなんだけど。
リスクを相手にした何か
デイトレをするようになってから,「リスク」っていう言葉がすごく身近になった。
とにかく良くも悪くも,リスクを相手に何かしてるって感じ。
リスクはかわいい子猫みたいな時もあるし,獰猛な肉食獣や怪物になるときもある(今のところそれに出会うような場に行ってないけど)。
そうやってころころと姿を変える魔物相手に,仲良くしようとか,首輪をつけてやろうと四苦八苦するのが,今のボクのデイトレかなーと思いました。
今週もがんばるぞー。
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