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<今日の雑談>
ディベート術は最近日本でも注目されつつありますが、決して盛んではないし、第一あまりそれを好ましいと思う文化でもなかった気がします。
ロンドンのハイドパークには「スピーカーズコーナー」というのがあって、周囲に集まった市民を前に自説を披露し、その場で議論する文化が根付いていて、イギリス旅行で初めてそれを目にしたときは、それが一種の娯楽になっていることに、とても新鮮な驚きがありました。
9/10にアメリカ大統領選候補ハリスとトランプのテレビ討論会があります。
トランプと言えば、議論中に相手の発言を何度もさえぎって混乱させるマナーの悪さが前回の大統領選で有名になりました。
今回はその反省を踏まえて、発言中は相手のマイクをミュートするというルールが導入されるようです。
では今度の討論会でどのようなディベート戦術がとられるでしょうか。
ウォールストリートジャーナルのYoutubeチャンネルで、その一つが分析されていました。
「ギッシュ・ギャロップ」という初めて耳にしたテクニックが紹介されていました。
ギッシュ・ギャロップ(英: Gish gallop、[ˈɡɪʃ ˈɡæləp])とは、論争中の者が、その正確さや強さに関係なく、過剰な数の論点を提示することで相手を圧倒しようとする修辞技法である。要は議論の質を犠牲にして、その量を優先するということである。*1
事実もウソも、盛った議論も総動員して、あれこれと一度に言い募ることで、相手はその一つ一つに対応を迫られるような状況になり、反論に時間を取られ、論点が曖昧になっていくことで、聴衆は反論側の議論能力に疑問を持つようになると言います。
なんて小狡くてめんどくさい戦法だ!
たしかにミーティングをしていて厄介なのは、発言が長くて、論点が絞り込まれていないのに、こっちが気になるような主張をいろいろ垂れ流すようなタイプです。
「それは違うよね?」というのをいくつも言わなきゃならなくて、そうこうしているうちに話がこんがらがってしまう。
さて、10日の討論会、ハリスとトランプはそれぞれどういう秘策を用意してくるんだろう。
ちょっと楽しみです。
ウィールストリートジャーナルの動画は字幕付きで視聴できます。
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