これは本やアニメの紹介記事です！
＜今日の雑談＞
カリッチマンの『エイズを弄ぶ人々：疑似科学と陰謀説が招いた人類の悲劇』を読むと、人びとが悪意なくささやき合った言葉が伝染病のように蔓延し、大きな悲劇をもたらすこともあると分かります。
日本に住むボクたちには想像しづらいことですが、「エイズ否認論」というのがあって、「エイズウィルスは実在しない」とか、「エイズ治療薬は有害だ」と本気で主張する人たちがいて、知識のない人たちを予防や治療から遠ざけています。
最悪なことに、それを国家レベルで信じたケースもあり、為政者がエイズ否認論を国策として展開したため、感染が拡大し、多くの死者を出しました。
「発展途上国は大変だよなー」と笑ってはいられなくて、日本でも疑似科学や陰謀論はちゃっかり浸透しています。
たとえばコロナワクチンや子宮頸がんワクチンに対しては根強い疑念があって、「絶対危ない」と言っている人を、身の回りで見つけられるのではのではないでしょうか。
子宮頸がんワクチンは、この疑念に圧を感じた政府がワクチンの推奨をやめてしまいました。ここまではニュースで知っている人も多いと思いますが、推奨が再開されたことはほとんど注目されなかったのではないでしょうか。
国が推してるものに、いいものがあるのかなって。何か裏があるんじゃないか
日経ジェットコースターのニュースに乗って、上の言葉がやたらに取り上げられていて、ボクは真っ先にカリッチマンの本を思い出したのでした。
これに関連して、Youtubeで「株リアルライブ」を見ていたら、株価の急落で証券会社に問い合わせが殺到しており、その問い合わせの内容が「元本保証なんでしょ？」とか「いつ補填されるの？」といったものだというのです。
ボクは唖然としてしまいました。
新NISAには裏がある、いいものであるはずがないというダークな陰謀論と、新NISAは国推奨の制度だから絶対損するはずがないというノーテンキ陰謀論の両方があるみたいですが、とりあえず共通しているのは、「何事にも裏がある」・・・らしいです。
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