Re: マイナスから始めるデイトレ生活

デイトレと雑談を楽しむ人に読んでほしいブログ

不思議なエネルギーに満ちたマンガ『ザ・ワールド・イズ・マイン』

 本ページはプロモーションが含まれています

(今日はノートレ日)

<今日の雑談>

先日紹介したボクシングマンガ「RIN」の作者新井英樹による長編マンガ『ザ・ワールド・イズ・マイン』を読みました。「オリジナル版」と「真説」版とがあって,ボクはKindle Unlimitedでオリジナル版を読みました。

 

暴力的で残虐な描写がいっぱいの,あまり誰にでもおすすめできるようなマンガではありませんが,不思議なエネルギーに満ちていて,ボクはとても惹きつけられました。

アマゾンのカスタマーレビューでは多くの人が絶賛してるけど(作家の伊坂幸太郎とかミュージシャンのくるりとかが絶賛と出版社のホームページには書いてありました),たぶんこれ,一種の生存バイアスで,嫌いな人はわざわざ全巻読まないだろうし,読んでレビューを書くなんてことはよほどもの好きじゃないとやらないと思うから,普通に考えれば「好き嫌いがはっきり分かれる」系統のマンガなんだと思います。

 

おもしろいなと思ったのが,このマンガの多くのセリフは秋田とか青森あたりの方言で書かれていて,それが作品に独特の雰囲気を出しているんですが,新井英樹自身は横浜出身なんですよね。

どうしてわざわざ東北地方の方言を多用したんだろうなと思いました。

 

作品の魅力は,救いのない暴力に溢れていながら,不可解な透明感というか純粋さがずっと維持されているところでしょうか。

永井豪の『デビルマン』を読んだときに感じたものと似ているところもあるけど,もうちょっと本能的なモノに触れてくるような印象でした。

 

ストーリーはちょっと複雑だから説明しづらいのですが,作中あまり言葉を発しない主人公のモンによる動機も目的も分からない行きずりの殺戮と,未確認生命体「ヒグマドン」の移動によって引き起こされる災害にも似た町の破壊と人びとの大量死という2つの出来事が並行して進んでいきます。

ビックリなのは,同時多発テロや東北を舞台とした災害が描かれていることで,いずれもアメリカ同時多発テロ事件や東日本大震災よりも前なんです。

この作者には執筆当時いったい何が見えていたんだろうと,ちょっと恐ろしくなりました。

 

「真説」版には大幅な加筆があるようですが,今回読んだオリジナル版も含めて,また読み返してみたいと思うマンガでした。

深作欣二監督が実写映画化の企画を進めていたとウィキペディアに書かれていますが,実写化は相当難しいのではないかと思いました。

 

ランキング参加中です。一人でも多くの人にブログを読んでもらいたいので,ランキングボタンのクリックをよろしくお願いします!

デイトレードランキング にほんブログ村 株ブログ 株 デイトレードへ
にほんブログ村