<株価指数> 市場はお休み。
<今日のトレード>
・トレード銘柄: ----・結果:----
【今日のノート:デイトレで重要な「板」についてマジメに考察して気づいたこと。】
今日は相場がお休みでヒマだったし,急に寒くなっちゃって外出が億劫だから,デイトレで重要な「板」について,以前から少しずつ考えてきたことを整理してみた。
板とチャートの関係
チャートにあって板にないもの
- チャートにあって板にないものは「時間の流れ」である。
- 言い換えれば,「板には時間の情報がない,時間という情報を欠いている」。板上では,時間は情報ではなく,ただ流れているものである。
- 板上では呼値ごとに独立して売買が成立しているだけだが,これがトレーダーには上下に動いているように見える。
- 板は時間の推移を視覚化してくれない。だからトレーダーは,チャートと同じような情報を得たいならば,自分で時間の流れをイメージしなければならない。
- 板だけを見ていると,時間が区切られない。時間を手がかりにした節目は使えない。すなわち,板には線が引けない。
- 板の上下の動きを,一定の時間で区切って図したものがローソク足チャートになる(下であらためて考察)。
板にあってチャートにないもの
- 「相手方」の存在。トレードは取引所を介して売買されるが,チャートには「相手方」が現れない。しかし板には「売り方」と「買い方」という形で明確に取引相手が視覚化される。
板とチャートの違いを要約すると・・・
- チャートは縦軸に値段,横軸に時間を表示する2次元のツール。
- 板は縦に値段,横に買い方と売り方,およびその数を表示する2次元のツール。
- おそらく多くの人は,自分の視点を自然と「買い方」に置く。板において,買い方は右側に,売り方は左側に配置されていて,我々はそれを自然に受け入れる。これは偶然そう決まったのかもしれないが,もし配置が逆になっていることを想像すると,なぜか違和感がある。
ローソク足と板の関係
【陽線・陰線】
- 相場の時間を寄付きから5分間隔で区切っていき,それぞれの5分間の最初に約定した板=約定した値段(始値)と,最後に約定した板(終値)が異なっているとき,ローソクができる。板が下から上へ買い上がって行けば陽線となる。上から下へ売りつけられて行けば陰線となる。ただし板上では,その5分の間に上下動を繰り返しているだけである。
- ローソクの大きさとは,最初と最後の板の距離(=ティック・呼び値の数)のこと。
【十字線】
始値と終値が同じ価格で,その間にわずかに高値と安値がついた場合,十字線になる。この時の板は,止まっている,あるいは小幅にしか動いていない。
【上ひげ・下ひげ・トンボ・トンカチ】
始値と終値が異なる価格で,その範囲を超えて高い値段で約定があれば上ひげになり,安い値段の場合は下ひげになる。始値と終値の価格差が小さく,それ以上の高値や安値での約定があればトンボやトンカチができる。
※ 板には,上のような概念・見せ方が存在せず,約定価格の変化だけがある。極論すれば,時間の推移を表現しない「板」という場では,相場が閉じられるまで,高値も安値もない。あるのは場中の約定価格に対する個々の参加者の判断(評価)と,始値・終値だけである(マケスピⅡでは板の中央にローソク足があるから,大引けの時に日足ができあがる)。
チャートで知るような情報を板から得られるか
- 上値抵抗線と下値支持線:現在値よりも上に大きな売り板があれば上値抵抗線となり,下に大きな買い板があれば下値支持線となる。自分が大きな板を意識してエントリーするならば,抵抗線や支持線を活用したことになる。(当初は大きくなかった特定の値段に次々と注文が入れば,同じく抵抗線や支持線になる)
- 移動平均線:5・25・75などの移動平均線は時間をもとに平均を算出して描くので,板から類似の情報を得るのは難しい。移動平均線は抵抗線や支持線として機能することもあるので,その意味での抵抗線・支持線は板にはない情報と言える。
- 出来高:価格帯別出来高と合計が武蔵の板には表示されているが,他のトレーディングツールでは未確認。
- 直近/直前の高値・安値:板の動きがどこで反転するかを予想するのにチャートはとても便利で,前の5分間でどこまで上がったか,下がったかを目で確認でき,利確・損切りの値段を決める手がかりとなっている。これを板だけで判断するのは難しいのではないか?
➡だが,考えてみれば,使う足の時間によって,見えている世界は違う。1分足と5分足では見える状況が違う(テスタさんが動画で似たようなことを言っていて参考になった)。
というわけで,超初心者の考察だから,あまりまともに受け取らないように!
・・・まぁ,無用の心配でしょうけど。