Re: マイナスから始めるデイトレ生活

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初心者はどのテクニカル指標を使えばいいの?って話(その2オシレーター系指標編)。

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株価指数

日経平均    30,994.67    -80.69 TOPIX    2,264.08    +0.32,マザーズ    701.27    +0.85,NYダウ    33,407.58    +288.01,ナスダック総合    13,431.34    +211.51,ドル/円    149.15    -0.08 *前日からの変化は為替のみ

【今日のトレード】

休日のためトレードなし。

【今日のノート:初心者はどのテクニカル指標を使えばいいの?って話(その2オシレーター系指標編)】

「その1トレンド系指標編」の最後にも書きましたが,オシレーターとは「動揺する人」とか「振動体」という意味です。相場の過熱感とか強弱を表す指標という分類です。それと,前回書いたMACDとDMIはマケスピⅡだとオシレーター系に分類されています(指標のどういう特徴に注目するかで分類が変わるようです)。

 

1.RSI:14日間の株価の変動を上昇と下降に分けて,上昇分が全体の何%になるかというのを示したもの。RSIの値は0%~100%なので,100に近いほど相場は強いと判断し,70~80%なら買われすぎの状態だと考える。逆に20~30%を下回ると売られすぎと判断し,逆張りの目安となる。

2.ストキャスティクス:現在の株価が,過去一定期間の中でどれくらいの位置にあるかを4つの値をもとに線を描き,それを組み合わせて読み取るもの。4つの値とは,%K,%D,Slow%K,Slow%D。各値は現在値と過去一定期間(通常14日間)の最高値,最安値を使って計算する。最近では一般的に,Slow%KとSlow%Dの組み合わせで2本の線を表示させる場合が多い。判断の目安はRSIと同じで,80%・20%を基準に買われすぎ・売られすぎを判断する。ただし,重要な違いとして,RSIはトレンド相場で威力を発揮しボックス相場には弱いが,ストキャスティクスは逆に,ボックス相場でより正確に機能する。RCIとストキャスをセットで使うのは意味がありそう。

3.サイコロジカルライン:12日間(が一般的なパラメータ)のうち,株価が上昇した日が何日だったかを%で表現する。とても単純な計算で導かれる指標。75%-25%を基準に判断するが,RSIやストキャスティクスに比べて精度が低いと言われており,個別銘柄の判断には向かない感じ。

4.RCI:過去9日間の日付と株価にそれぞれ順位をつけて(日付の場合は当日から過去に向かって1位,2位…とする),順位相関係数を算出する。順位相関係数は-1.0~+1.0の値になり,数値の大きさで強弱が,プラスマイナスの記号でトレンドの方向が判断できる(相関係数というのがそもそもそういう性質なのです。この方向性がわかるという点がRSIやサイコロジカルラインとの大きな違い)。RCIは他のオシレーターと発想が違っていておもしろいと思った。

5.モメンタム:当日の終値と,過去一定期間(日足なら10日とか25日)の各日の終値を引いて,チャート上にプロットし,線にしたもの。ようするに,引き算の答えをつないだ線。こんな単純な指標がホントに使えるのかな…。

6.ATR:1日の最大の値動きを計算し,その14日間の移動平均をもとに平均線を描く。平均の計算の際して,単純平均を用いる場合と指数平滑移動平均を用いる場合などがある(過去から現在に近づくほど計算上の重みを大きくするのが指数平滑移動平均)。値動きが重要なデイトレでは銘柄選びに使えそう。

7.平均足ローソク足始値・高値・安値・終値で構成されているのに対して,平均足は「前日の始値・高値・安値・終値の平均値」・高値・安値・「当日の始値・高値・安値・終値の平均値」で構成されるという違いがあります。平均足は一見ローソク足とそっくりですが,始値終値の計算方法が違うことにより,「窓が生じない」「トレンドの方向と一致した線が連続する(上昇トレンドでは陽線が,下降トレンドでは陰線が続くため,きれいに2色に分かれたローソク足のようになる)」といった特徴があります。トレンドをはっきり見せてくれるから,初心者向けという人もいます。

 

(番外編…というには重要な指標)

VWAP:当日に成立した価格を,価格ごとの出来高(売買高)で加重平均したもの。取引実態に近い平均的な株価と考えられるので,機関投資家の目標値として用いられているそうです。また,VWAPを境界線として,儲かっている参加者が多いのか,損を出している参加者が多いのかが分かる。株価がVWAPを上回っている時は,当日買った人全員の損益を合計するとプラスになっており,逆に下回っているとマイナスになっているといえます。マケスピⅡではテクニカル指標の選択肢にはなく,チャートの「基本設定」で選択するようになってます。

出来高デイトレ銘柄は値動きと出来高の多さで選べ,と多くの人が言っています。そして,値動きと出来高は相互に影響しあうというか,片方が上がればもう片方も上がるというのが自然だと考えられるので,片方だけが変化している状態は,「なんかおかしい!」ということになるようです。「出来高を伴った値動き」という表現もよく目にします。出来高はトレンド転換の裏付けとして,そして価格帯別出来高抵抗線支持線の目安として(出来高の多い価格帯は,多くの参加者の損益分岐点になるから),注意すべき場面は多そうです。

 

というわけで,指標のまとめを2回にわたって書きました。全部で14個+2個のテクニカル指標を自分なりに整理できました。

もちろんまだぜんぜん実践では使えませんが,気になるものから使っていこうと思います。ストキャス,RCIATRあたりが好みな感じです。

 

最後にちょっとおもしろいなと思ったことを1つ。

この記事を書く際にあれこれ調べていたら,経済学の研究では「効率的市場仮説」が広く受け入れられていて,その仮説に従うならば,テクニカル分析ファンダメンタル分析も,有用性や実効性が否定されていることを知りました。びっくり~。

じゃあ書店にある株式投資関連の棚は全部いらないじゃん。

経済学のことはまるで分らないけど,こういうギャップはおもしろいなと思った。それで気がついたことがあって,デイトレの本や動画で,しばしば「デイトレは心理戦だ」という表現がよく使われていることです。

超高性能なコンピュータを使って繰り広げられているのは,実はとてもウェットな心理戦だったのですね。行動経済学が流行るわけだ,と思いました。

 

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